家庭でできるペットのデンタルケア 犬猫のブラッシングの手順とヒント

愛するペットがいる飼い主さんなら、その笑顔と健康をずっと守りたいと思うのは当然のことですよね。
でも、その可愛い笑顔の裏側で進行するかもしれない口腔内の問題について気になったことはありませんか？

この記事では、家庭でできる犬猫のデンタルケアについて、病気の予防から口臭ケア、さらには愛犬・愛猫が歯磨きを楽しむ方法までを詳しく解説しています。
ペットが歯磨きを嫌がる場合の対処法についても紹介していますので、デンタルケアで悩んでいるという方はぜひ参考にしてみてください。

なぜデンタルケアが必要か

病気の予防効果

ペットの口腔内は、細菌が増えやすい場所です。食べ物の残りカスなどが細菌のエサとなり増殖します。
歯磨きによってこれらを取り除くことで、歯肉炎や歯周病などの予防が可能です。
これらの病気は進行すると歯の喪失につながるため、早めのケアが重要です。

口臭を防ぐ役割

ペットの口臭は多くの場合、口腔内の細菌によるものです。
細菌が食べ物の残りカスを分解する際に、悪臭を発生させるガスが発生します。
毎日の歯磨きで細菌を減らすことによって、口臭を抑制しペットとのスキンシップもより楽しいものにします。

歯の健康と全身の健康

ペットの口腔の健康は、全身の健康にも直結します。
特に、歯周病は他の健康問題へのリスクを高めてしまう可能性があります。
細菌が血液に混入することで、心臓や腎臓などに影響を及ぼすことがあるため、予防することでペットの全身の健康を守ることができます。

 

ペットの正しい歯磨きの方法

適切なブラシと歯磨き粉の選び方

ペット用の歯ブラシと歯磨き粉を選ぶことが大切です。
人間用の歯磨き粉はペットにとって刺激が強いことがあるため、ペット専用のものを使用しましょう。
ブラシもペットの大きさに合ったものを選ぶと良いです。

歯磨きの頻度

ペットの歯磨きは可能であれば毎日行うのが理想です。
毎日磨くのが難しい場合は週に数回でも効果はありますが、出来るだけ多くの回数磨くことが健康な口腔を維持する上で重要です。

愛犬・愛猫への慣らし方

口の周りを触ることに慣れてもらう

まずは、ペットが口の周りを触られることに慣れるよう、ゆっくりと触ってみましょう。
抵抗がなくなったら次のステップへ進みます。

歯や歯茎を触ることに慣れてもらう

次に、歯や歯茎をソフトに触れるようにします。
ペットが安心できるよう、優しく触りましょう。

歯磨きは楽しいと覚えてもらう

歯磨きを楽しい経験として覚えさせることが重要です。
最初は歯磨き粉だけを舐めさせるなど、少しずつ慣らしましょう。

ブラッシングの手順とポイント

犬歯から磨く

犬歯は食べ物をかむ際に主に使用する歯です。そのため、特に注意してケアが必要です。
犬歯の形状に合わせて、ブラシを傾けながらゆっくりと円を描くように磨くと、プラークや食べ残しがしっかりと除去できます。

奥歯を磨く

奥歯は食べ物が詰まりやすい場所ですので、特に丁寧に磨く必要があります。
ブラシを少し斜めにして磨くことで、歯と歯の間の隙間にも届きます。
奥歯のケアは歯周病予防にも繋がりますので、念入りに磨きましょう。

歯の内側を磨く

歯の内側は人間が目視しにくい場所であり、ペットも抵抗を感じることがあるかもしれません。
しかし、この部分のケアが不足すると歯肉炎を引き起こす可能性があるため、慎重に磨く必要があります。
ブラシを小さく動かしながら、歯の形に沿って優しく磨くことが重要です。

 

歯磨きを嫌がる時の対処法

リラックスさせる

ペットが歯磨きを嫌がる原因の一つに、不安や恐れがあることが多いです。
まずはペットがリラックスできる環境を整え、ゆっくりと進めてみるとよいでしょう。
愛情を込めて声をかけたり撫でたりすることで、リラックスさせます。

ガーゼや歯磨きシートを使ってみる

硬いブラシが苦手なペットには、ガーゼや歯磨きシートの使用がおすすめです。
指に巻いたガーゼや専用の歯磨きシートで優しく磨くことで、ペットも抵抗することなく受け入れることが多いです。

ご褒美を用意する

歯磨き後におやつなどのご褒美を用意することで、ペットにとって楽しい経験として覚えてもらうことができます。
最初は少しずつ慣らし、ご褒美と一緒に楽しい時間を共有するように心掛けましょう。

 

歯磨き以外のデンタルケア

手軽に歯垢を落とすデンタルガム

デンタルガムは、ペットが噛むだけで歯垢を取り除くことができる商品です。
楽しみながら歯のケアができるため、ペットにも喜ばれます。
種類やサイズが豊富なので、ペットの大きさに合わせて選ぶとよいでしょう。

舐めるだけでもOKな歯磨きペースト

舐めるだけで歯磨き効果があるペーストも市販されています。
歯ブラシを使う必要がなく、手軽にケアができます。フレーバーも多く、ペットが喜ぶ味のものがが見つかります。

飲み水に混ぜる液体デンタルケア

水に混ぜるだけで歯垢を減らす液体デンタルケアも便利です。飲み水に数滴加えるだけで、飲むたびに口腔内をケアできます。
無味無臭のものも多く、ペットに気づかれずに使用できます。

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