去勢・避妊手術
ワンちゃん・ネコちゃんの
去勢・避妊手術
“繁殖を防ぐ”だけが目的ではありません

福岡市東区・香椎駅前の福岡東動物病院では、犬・猫の去勢・避妊手術を行っています。
去勢・避妊手術には“望まない子供を作らない”という目的以外に病気の発生率を下げる効果もあります。
きちんと手術を受けさせてあげることで、雄であれば前立腺や精巣の病気、肛門周囲の腫瘍が予防できたり、雌であれば卵巣や子宮の病気、乳腺の腫瘍の予防ができたりするなど、動物の健康を守ることができます。
特に乳腺腫瘍は犬・猫でよくみられるがんの1つで、犬で30%程度、猫では90%程度の確率で悪性と言われていますが、乳腺腫瘍は早期(初回発情前)に避妊手術を受けることで発症リスクが大幅に低減するとされています。
去勢手術で予防できる病気/メリット
予防できる病気 |
・前立腺肥大
・前立腺炎 ・精巣腫瘍 ・会陰ヘルニア ・肛門周囲腺腫 など |
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メリット |
・望まない繁殖が防げる
・尿スプレー・マーキングの減少 ・攻撃行動・ケンカの減少 ・脱走の減少 ・ストレスの軽減 など |
避妊手術で予防できる病気/メリット
予防できる病気 |
・乳腺腫瘍
・子宮蓄膿症 ・子宮内膜炎 など |
---|---|
メリット |
・望まない繁殖が防げる
・攻撃行動の減少 ・発情期のストレスの軽減 ・発情期の鳴き声・発情行動の減少 ・偽妊娠の防止 など |
安心・安全な手術のために
術前の診査
血液検査のほか、動物の年齢に応じてレントゲン検査、エコー検査、心電図などを実施して、安全に手術が行えるか事前にしっかりと検査・診断いたします。
内臓が悪くないか、心不全や不整脈はないか、呼吸器疾患はないかなど、全身の状態を評価して、麻酔・手術リスクと手術により得られるメリットを比較してメリットをが上回る場合のみ手術を実施します。
鎮静剤・鎮痛剤などで痛みを管理
術前より鎮静剤や鎮痛剤などを使用することで、動物への痛み・ストレスを管理・軽減させられるほか、術中の麻酔量を減らすこともできるようになります。
さらには手術部位の回復を促進する効果も期待できます。
生体モニターで術中の状態を常時監視
術中は静脈の確保・気管挿管を行い、生体モニターにより心電図、呼吸、血中酸素濃度、麻酔濃度、血圧などの状態を常時監視し、動物の体の状態の変化をいち早く正確に発見し、緊急時にも迅速に対応できる体制を整えています。
高周波手術装置(VIO3)を導入
当院では高周波手術装置(VIO3)を導入しており、手術時の動物の体への負担が抑えられ、安全かつ確実な止血が可能となるため手術にともなうリスクを低減することができます。
当院では去勢・避妊手術をはじめ、各種手術でこちらの装置を使用しております。
去勢・避妊手術の流れ
1.事前診察
手術前に診察を行いますので、まずは一度当院へご来院ください。
2.ご予約
診察後、手術のご予約をお取りいただきます。
3.手術前日
手術では全身麻酔を行いますので、手術当日の朝は12時間前から絶食でお願いします。
※当院指定の流動食であれば早朝まで与えても問題ありません。
4.ご来院
ご予約時にお伝えした日時に犬・猫を連れてご来院ください。
5.術前検査
身体検査(問診・視診・触診・聴診)や血液検査、などを実施して、安全に手術が行えるか確認します。
※年齢や状態によっては、事前診察時に血液検査、レントゲン検査、エコー検査などを実施します。
6.手術
術前検査で問題がなければ、手術を行います。
去勢手術では精巣、避妊手術では卵巣と必要に応じて子宮を摘出します。
7.手術終了
手術終了後、麻酔から覚醒したら入院室へ移動します。
この時、酸素化や保温が必要な場合には動物用ICUシステム(集中治療室)で管理します。
8.お迎え
避妊手術では1泊お預かりして経過観察いたしますので、翌日のお迎えとなります。
去勢手術では問題がない限り、基本的に当日のお迎えとなります。
9.抜糸
術後7~10日ごろに抜糸と経過観察を行いますので、再度ご来院ください。
術後の注意点
少しでも様子がおかしい時はすぐにご連絡を
術後、出血、元気がない、様子がおかしいなど、普段と違うことがございましたら、様子をみずにすぐに当院へご連絡ください。
またお迎え後、数日程度は手術部位が開くのを防ぐために、激しい運動は控えさせてください。
万が一、舐め過ぎにより傷口がただれたり、開いたりした場合はすぐにご連絡ください。