COLUMN
肥満・ダイエットについて
こんにちは!看護師の石井です。
冬の寒さが一層厳しい時期となりましたね。
そんな寒い日にはお鍋などの温かいものが食べたくなります。
食べすぎには注意したいものですが、注意しなければいけないのは、私たち人間だけじゃないんです。
そこで今回はワンちゃん、ネコちゃんの肥満・ダイエットについてお話したいと思います。
★ワンちゃん ネコちゃんの肥満とは?
一般的に適正体重の15~30%以上を超えると肥満 (太りすぎ)といわれているそうです。
ですが、「適正体重ってどのくらいだろう…?」と疑問に思いますよね。
適正体重には個体差があります。
なので、お気軽に獣医師へご相談ください(^^)
★肥満は危険なんです!!
肥満には体の至るところに負担をかけ、様々な病気の原因となります。
・循環器、呼吸器の問題
・免疫力の低下
・寿命の短縮 などなど
★なぜ太ってしまうのでしょう?
摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ってしまうのが原因です。
太ってしまう原因としては
・フード、おやつの与えすぎ
・年齢
・運動不足
・避妊、去勢手術
・甲状腺機能低下症
・遺伝 などがあります。
★肥満チェックをしましょう!
BCS(ボディ・コンディション・スコア)という5段階または9段階評価がよく用いられています。当院では9段階で肉づきを評価しています。診察前に必ず体重測定も行っていますので、その際にはぜひ先生にチェックしてもらいましょう。
※当院でのBCSの評価
犬種、猫種、長毛種、短毛種、体格など見た目は様々。
小型の子でも中型の子ほどの大きさになる子もいれば、大型の子でも中型の子くらいの大きさになる子もいます。また、骨格がガッチリして、まるまるとした子もいれば、細身の子もいます。体重だけを見ても、肥満かそうでないかの判断はできません。
「まるまるとしてる方が可愛い!」などと言ったお声を聞くこともあります。ですが、肥満でいいことなんてありません!
★健康で長く一緒に暮らすことができるようダイエットをしましょう。
まずは注意点!
・急に食事量を減らさないようにしましょう。
→急に食事量を減らせば体に負担がかかり、ストレスがたまり、問題行動につながり、リバウンドしてしまうことも…。
・急激な運動をさせるのはやめましょう。
→膝や心肺機能に負担がかかり、体に悪影響を及ぼします。
★〈食事の見直し〉
・1日にどのくらいの量食べているのか、把握しましょう!
・おやつの量、回数を減らしましょう!
※人の食べ物を与えることも肥満につながります。気をつけましょう!
・フードの種類を変更してみましょう!
※ダイエット用の療法食もあります。お気転にご相談ください。
・年齢に合ったフードを選択しましょう!
「子犬、子猫用」と記載のあるフードは、カロリーが高く設定されているため、成犬、成猫の子に与えてしまうとカロリーを取り過ぎてしまうため注意が必要です。
※不妊手術後には「避妊、去勢用のフード」への切り替えもおすすめです。
こまめに体重測定を行うことで、ダイエットの効果を実感できますし、やせすぎの防止にもなります。体重測定のみでのご来院も可能です。受付の看護師にお申し出ください。
お困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。
飼い主さんも、ワンちゃん、ネコちゃんも無理のないダイエットができるよう、一緒に頑張りましょうね!
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