猫の角膜黒色壊死症

今回の症例は1歳9ヶ月齢の猫ちゃんです。

半年前に角膜を損傷し、眼軟膏による治療を継続していました。
なかなか良くならず、最近になって悪化が認められたため当院を受診されました。

黒色壊死症0
角膜は浮腫を起こし、中心部には黒色のカサブタの様なものが付着しています。
角膜のスワブ検査では炎症がありましたが明らかな細菌感染は認められませんでした。

臨床経過や、特徴的な外観から角膜黒色壊死症が疑われます。

内科的な治療による改善は見込めないため、角膜の壊死部位を切除する手術を実施しました。

黒色壊死症1
手術前の写真:角膜表面に黒く硬そうな沈着物が認められます。

黒色壊死症2
メスで黒色部を切除していきます。

黒色壊死症3
切除後の写真。切除後は角膜上皮が欠損した角膜潰瘍となります。

黒色壊死症4
角膜潰瘍の範囲が広いため、瞬膜で角膜を保護(瞬膜フラップ)して終了です。
瞬膜フラップは2週間程度で抜糸します。

↓ 2週間後の写真がこちら
黒色壊死症5
潰瘍部は縮小しており、経過は順調です。